2013年12月06日
ベトナムには7つの世界遺産があります。
1.フエの建造物群
2.ハロン湾
3.ホイアンの町並み
4.ミーソン聖域
5.フォンニャケバン国立公園
6.タンロン皇城
そして2011年に、新たに「胡朝の城塞」がベトナムで7番目の世界遺産として登録されました。
今回は、胡朝の城塞を紹介します。
場所は、タインホア省内、ハノイから南に160km行った所にあります。
下の地図を参照、車なら3時間あれば着くと思います。
大きな地図で見る
胡朝の城壁前に、ポツンとチケット販売所が淋しそうに建っています。
料金は大人1人で10,000ドン(50円) 安いです。
そしてこちらが、世界遺産「胡朝の城塞」です。
と言っても、これは南門です。ほかに北、東、西門がありまあすが、時間の関係で、
今回は南門だけを見ました。
最初に見た城塞の感想は、正直「こんなもの?」
もっとすっごい物を想像しすぎたせいで、肩すかしをくらった感じ。
南門からは城内に続く1本の道が奇麗に見えます。この着き当たりに北門があります。
そして、この南門、石がもう少しで落ちそうなんです。アーチ状に組まれているので
落ちることは無いと思うけども、気持ち悪い。
ここで「胡朝の城塞」について軽くお勉強。
胡朝城(ホー朝城)は胡朝の初代皇帝ホー・クイ・リによって、1397年に建設されました。
胡朝は1400年から1407年にかけてベトナムを支配した僅か2代の短命王朝です。
現在残っているのは、東西南北の城門だけです。
城内側から見た南門。
ちなみに、この南門は上に登ることができます。
門の上からの景色、道の先に北門が見えてますね。
城壁内は、昔の面影はなく、畑が広がっています。
ココにかつて都があり、大勢の人たちが住んでいたと思うと、不思議な気持になります。
世界遺産と言えども、住民からするとただの一本道と言った感じ。
子供らが通学のために、自転車で縦断していきます。
城門の手前には鎖で通行止めされているので、皆、自転車を降りては
担いで鎖を超えていきます。
通すのか、通さないのか曖昧な世界遺産です。このあたりがベトナムらしい。
そして南門側には、ちゃんとした資料館が建っています。
日本のODA事業で建設されたようです。
資料館の中には、アオザイを着たお姉さんがいて、観光客に展示品の説明をしてくれます。
分かりやすい、胡朝の模型が展示されています。
胡朝は何も考えて、ここに都を築いたのか、地形的な利点があったのでしょう。
たしかに、タインホア省のこの一帯は、良質な石材が採れる場所で、
来る途中でも、多数の採石場を目にしました。
投石機で使われた、石も多数発掘されています。
器用に丸く加工されています。
部屋の隅には、発掘された土器たちが保管されています。
これから調査されるのでしょうか、無造作に置かれています。
お土産に持って帰る人がいてもおかしくなさそう。
グーグルマップで胡朝の城塞を見てみると、はっきりその形が見れて面白いです。
大きな地図で見る
そして最後に気付いたことがひとつ、タインホア省の若い女性(学生)は、みんな髪が長い。
その長さも、腰の位置まである長さ。
写真が少ないのが残念ですが、とにかくすれ違う若い女性の8割が、髪が長い。
きっと、このあたりの風習なのでしょう。
子連れの人や、老人は短いので結婚したら短くするのでしょう。
日本の振袖と留袖の様なものでしょうか、違うか。
こんな感じの、素朴な胡朝の城塞でした。
気合いを入れずに見に来ることをお勧めします。
ブログ村のランキング参加中です。
下のバナーを 「ポチッ!」 とクリックお願いします。豆太郎の励みになります。
にほんブログ村
トラックバックURL
この記事へのコメント
1. Posted by ジェフ35 2015年08月03日 18:32
数少ないタインホアの情報を参考にさせていただきます。